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ブログ 冬の養生 自然界からのガイダンス

2024年小寒の漢方養生と自然界からのガイダンス

 

2024年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

「すてらす」は、2024年も漢方を武器にして健やかで豊かに暮らす人をますます増やします!

皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

今年は、お正月から大きな地震や悲しい事故が起こってしまいました。

被害地域にいらっしゃる方や事故のご遺族に一日も早く穏やかな日常が戻る事をお祈り申し上げます。

 

藤巻
小寒の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。
自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

小寒の漢方養生

小寒とは、1/6から大寒(1/20)までの期間。

寒さが厳しくなり、これから冬本番の寒さを迎えます。

この小寒が「寒の入り」で、節分(2/3)までの約1か月が「寒の内」といい、味噌や日本酒などの寒仕込みが行われる時季です。

物事には陰陽があり、私たちが生活する上で利点と欠点の両方が存在します。

 

 

例えば、自然界の寒さ。

味噌や日本酒づくりにおいてのこの厳しい寒さは、雑菌の繁殖を抑えたり、低温で時間をかけてゆっくり発酵させることで深みが出て美味しくなります。

まさに、自然界の寒さは、私たちに美味しい味噌や日本酒という豊かさを与えてくれる利点があります。

一方で、この自然界の厳しい寒さは「寒邪(かんじゃ)」という邪気になり、自然界のものを凝滞させます。

 

 

私たちの生活の中では、路面の水が凍ってスリップしやすくなったり、外の水道が凍って使えなくなります。

もちろん、約60~70%が水分で出来ている私たちの体も同じ。

体内に「あるもの」を溜め込んでいると、この寒邪の影響をより強く受けてしまいます。

そのあるものとは、「老廃物」

漢方では、体内に溜め込んだ不要な老廃物のことを、痰湿(たんしつ)やお血(おけつ)といいます。

これは、魚や肉を煮たあと、冷えた煮汁を思い出してもらったら、どうなるかがすぐに想像ができますね!

ゼリーのように固まった煮凝りができます。

つまり、体内に不要な老廃物を溜め込んでいると、寒邪が体内の巡りを悪くして体内でも煮凝りと同じようなことが起こってしまいます。

 

 

そうすると、頭痛、生理痛、腰痛、胃痛など、さまざまな痛みの不調や高血圧、心筋梗塞、子宮筋腫などの塊が悪さをする病気を起こします。

だから、漢方の一番の基本は、不要なものがある場合は、まずは「出すことが先」なんです。

また、冷えて内臓の働きが悪くなると、生命エネルギーである「氣」や栄養が作り出せなくなり、疲れやすくなったり、感染症に罹りやすくなったり、さまざまな病気に発展します。

この「寒邪」が人に及ぼす影響について下記のブログを参考にしてください。

【関連記事】

なぜ「冷えは万病のもと」と言われるのか?

 

ただし、同じ寒さでも、100CCの水と50CCの水が冷えて氷になる時間が違います。

これと同じで、人それぞれ体質が違うので外側から受ける影響も違います。

そのため、温めるだけが冷え対策ではありません!

漢方を武器にして体を診ていくと冷える原因がわかります。

そうすれば、自然界からの「寒邪」の影響を加味しながら、自分の体質に合った冷え対策がわかります。

 

年末年始はお酒を飲んだり、美味しいものをたくさん食べたという方も多いと思います。

あなたは、「食べること=太る」と思っていませんか?

 

 

もちろん、暴飲暴食を続けていたら、代謝が追いつかずに体内に不要なものを溜め込んでしまいます。

しかし、漢方で心と身体を診ていくと、実は、普通に食べていても不要なものを溜め込んでいる場合も多くあります。

これは、自分の体質や内臓が快適に働く環境や時間帯を知らないで、自分が慣れた生活をしてしまっているからです。

漢方では、不要なものを溜め込むのは、内臓の働きがベストパフォーマンスを発揮できずに、体内に老廃物が残ってしまうからと考えています。

つまり、内臓の働きがベストパフォーマンスを発揮すれば、ちゃんと余分なものが排泄されて、体内に老廃物である痰湿やお血を溜め込みません。

そうすれば、太らないし、不調や病気まで発展しません。

しかも、漢方では、頭でわかっていても暴飲暴食を止められない(ストレス食い)の時の体の状態もわかり、その対策もできます。

漢方には、これらのことを理論立てて説明する智慧があります。

 

あなたは、この智慧を知って不要なものを溜め込まない体づくりをして、快適に暮らしたいと思いませんか!

冬という溜め込む季節に内臓がベストパフォーマンスを発揮する下記の漢方の智慧を活用して元気にお過ごしください。

 

日常の不調から学ぶ春の養生「発陳編」

 

2024年小寒の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【ホーク(鷹)】【イルカ】【ターキー(七面鳥)】

 

あなたは、「出来ていないこと」「足りないこと」「上手くいっていないこと」ばかりに目を奪われてしまっていませんか?

それは、真っ白い洋服に小さくても黒いシミがつくと気になるのと同じです。

その小さな黒いシミを見続けて暗い気持ちでいるのか、それともほとんどが汚れていない白い部分に目を向けるのかは、あなたが選ぶことができます。

もし、小さな黒いシミに囚われている自分に気がついたら、深い呼吸を意識することです。

呼吸は、体内の生命エネルギーである「氣」を増やし、要らない感情を解放することができます。

また、近くの自然や水辺から自然界の「氣」をもらって心地よい時間を過ごしましょう。

豊かさとは、物質的な豊かさだけではなく、懐の大きさ、深さのようにあなたの心の平安も含まれます。

だから、あなたが平安で満たされ、そのエネルギーをあなたの出来ることで共有したり、分かち合うことで豊かさが循環していきます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(大寒)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、1/20(土)大寒にお届けします。

 

漢方を学んだけど、上手く使えないというお話をよく聞きます。

それは、漢方を武器にするための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記でおしえています。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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