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2024年大寒の漢方養生と自然界からのガイダンス

藤巻
大寒の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。
自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

大寒の漢方養生

大寒とは、1/20から立春(2/4)までの期間で冬の季節の最後の節気です。

小寒から立春までの約1か月の「寒の内」の真ん中にあたります。

陰陽で考えると、陰が極まるのは冬至(12/22)です。

しかし、実際に過去の気象データで寒さの底は、この大寒の時期と言われています。

この大寒の時期は、冬の厳しい寒さだけではなく、晴れた日の昼間は春のようなポカポカ陽気が入り混じり、段階的に冬から春へ変化しています。

 

 

そのため、大寒の時期は陰陽の振れ幅が大きいために寒暖差も大きいです!

寒暖差は、自分が思っている以上に、元気の源である体内の「氣」を消耗して疲れを感じます。

なぜならば、寒暖差は、本来、私たちに備わっている恒常性(ホメオスタシス)に負担をかけて、体温を調節している体内の「氣」を消耗するからです。

しかも、今、寒暖差だけでなく、外側という世の中が大きく変化している時なので、いろいろな事に無意識で「氣」を遣って消耗しています。

最近の個人セッションでは、「疲れる」「胃腸の調子が悪い」「むくみがひどい」という不調をよく聞きます。

このような体からの声をスルーせずに、しっかりと受け止めて自分にとって整える生活を心がけると健やかに過ごせます。

この「自分にとって」というところが一番大切なポイントです。

世間でよいと言われていることでも、自分の体質に合わなければ、体が整わないだけでなく、体に負担をかけている場合もあります。

 

先日、ケーススタディクラスでも、お客様が「体のデトックスするために1日2リットルのお水を飲まないといけないと思って無理して飲んでいる」という話が出てきました。

 

 

2リットルのお水を飲んでも大丈夫な体質の方もいます。

しかし、水分代謝の働きが体質的に弱い方がこんな寒い時期に無理してがぶがぶと水を飲んだら、デトックスするどころか内臓が冷えてしまい負担がかかります。

その結果、体も冷えてしまい、疲れやすくなる以外にも、さまざまな不調が出てきます。

 

また、「手足の先が冷えるから温めなくてはいけない」と、何でもかんでも温める人がいます。

「手足が冷える=温める」は、正解ではありません。

体内に熱が十分にあるのに温めてしまうと、体内の余分な熱でイライラが起こったり、ニキビが出来てしなうなど体の不調に発展する人もいます。

 

 

これは、体内の熱量が不足しているのではなく、手足などの末端に熱が届いていないだけかもしれません。

そのような状況で温めると、熱が過剰になってしまいます。

良かれと思ってやっていることが実は、自分の体質に合わないために内臓に負担をかけ、体が整わない状況を自分で作っていたなんてことも少なくありません。

 

天人合一なので、私たちの体は、外側である自然界や人間関係の影響を受けます。

ただし、季節の影響や人間関係は、あくまで不調の引き金であって本当の原因ではありません。

不調の本当の原因は、その人の体質の乱れからきています。

だから、不調がある人や不調のお客様の健康サポートは季節の影響を加味しながら、しっかりと体質診断して体質に合った養生をアドバイスすることが重要です。

 

この大寒の時期に重なるように1/18から冬の土用が始まりました。

年に4回ある土用の中で冬の土用は、これから芽吹きである春に向けて不要なものを外側に発散したり、体内を巡らせる力をしっかりと確保することが大切な期間です。

この外側に発散したり、体内を巡らせる力とは、体内の「氣」です。

この体内の「氣」がしっかりと確保されていれば、冬に溜め込んだ要らないものを体の外へ出したり、デトックスすることができます。

そればかりではなく、一年で最も寒さが厳しい「寒中」のこの時期も、風邪、コロナ、インフルエンザなどの感染症予防にもなります。

土用の過ごし方を書いてある下記の記事も参考にしてください。

【関連記事】

土用の18日間は、食物と情報のプチ断食がおすすめ !

 

もし、既に体内の「氣」の不足のサインである「風邪などの感染症に罹ってしまった」「何だか疲れやすい」の方は、この大寒と重なる冬の土用にしっかりと整えてください。

なぜかというと、体内の「氣」が不足したまま暖かい春に突入すると、冬に溜め込んだ不要なもので不調や炎症を起します。

だから、春の花粉症やアトピー性皮膚炎が辛い方は、この時期の過ごし方がとても重要です。

体内の水分や鉄分が不足することで起こる「貧血」や「乾燥肌」も、実は体内の不要なものが原因で内臓機能が落ちることで起こっている場合も多いです。

体内の老廃物をしっかりとデトックスし、内臓が快適に働く体に整えることで花粉症、皮膚トラブル、めまいなどを未然に防いで春を快適に過ごせます。

「何だか体が重い」「寝起きがスッキリしない」と感じる方は、2023年に溜め込んだ体の老廃物をリセットして立春からの新しい年の流れに軽やかに乗りましょう!

毎年、春の花粉症や皮膚トラブルが辛いという方やそのようなお客様をサポートする方は、さらに詳しく解説している下記をご活用ください。

 

日常の不調から学ぶ春の養生「発陳編」

 

2024年大寒の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【バッファロー】【ウルフ(狼)】【ホーク(鷹)】

 

本来、この自然界は、豊かさで調和されています。

しかし、どれだけ周りに豊かさや助けがあっても、ひとりで頑張り過ぎて閉じていたら受け取ることができません。

まずは、あなたは自分が足りない部分を認め、勇気を出して人に頼れる強さを持ちましょう。

そして、自分が得意なこと、経験したことを智慧として世の中に差し出すことです。

そうすることで、豊かさの循環が生まれます。

あなたがそれをやらずに遠慮していると、変化すべき人生の流れが停滞してしまいます。

新たな人生へとあなたを導く教師は、どこにでもいます。

全てのものが教師となることを思い出してください。

そうすることで、身体だけでなく、あなたの人生も新陳代謝を促すことができます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(立春)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、2/4(日)立春にお届けします。

 

漢方を学んだけど、上手く使えないというお話をよく聞きます。

それは、漢方を武器にするための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記でおしえています。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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