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2024年穀雨の漢方養生と自然界からのガイダンス

藤巻
穀雨の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。
自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

穀雨の漢方養生

穀雨とは、4/19から立夏(5/5)までの期間。

二十四節気における春の終わりを告げるのが穀雨です。

その後、夏の始まりを告げる八十八夜(5/1)、立夏(5/5)と季節が夏へ移っていきます。

春に芽吹いた草木や冬眠から目覚めた生き物たちの生命を育む天からの水が雨として優しく降り注ぐ時期です。

この時期になると、田植えの準備が整い、穀物の成長を助ける雨という意味もあります。

 

定期メンテナンスに最適な土用期間

穀雨の時期は、4/16からの春の土用の期間と重なります。

土用とは、年に4回あり、それぞれの季節を繋いでいる18日間。

春の土用は、夏という次の季節へ体がスムーズに移行するための準備期間になります。

参考までに2024年の土用

冬の土用 1/18~2/3
春の土用 4/16~5/4
夏の土用 7/19~8/6
秋の土用 10/20~11/6

 

 

包丁などの道具は、毎日使っていると切れが悪くなって使いづらくなります。

仕事で刃物を使う職人さんは、仕事終わりに自分を支えてくれている感謝と共に丁寧に道具を磨き上げます。

これと同じで、あなたの人生を楽しむための道具である身体を長持ちさせたかったら、やっぱり日々、頑張ってくれている感謝と共にメンテナンスが必要。

本来なら私たちも、職人さんが毎日、道具を念入りにメンテナンスするように自分の体を毎日メンテナンスするのが理想です。

でも、実際に毎日のメンテナンスは、時間的に難しい人もいると思います。

だからこそ、日々忙しい方でも、年に4回ある土用の期間はメンテナンスをすると決めることが重要です。

この土用の時期は、意識的に一度立ち止まって自分の体の点検をして、気づかないうちに溜め込んでしまった老廃物や要らない感情をデトックスして心身をメンテナンスしましょう。

土用の時期は、ファスティングやプチ断食もおすすめです。

 

 

春土用は、晴れると暑くなったり、雨が降ると肌寒くなったりと、寒暖差が大きい時期です。

それに加え、日本では4月からが新年度なので新しい環境が始まっています。

自分は変化していないと思っていても、新入社員が入ってきたり、お子さんの学年が変わったりと家族の変化の影響も受けます。

環境の変化は、自分が思っている以上に体内の「氣」の消耗が大きいです。

体内に「氣」が不足していると、体は「疲れた」「眠い」「だるい」などの給油サインを出します。

こんなサインを受け取った時は、抗わずに給油してくださいね。

【関連記事】

「疲れたら休む」も、大切な漢方の養生です

 

この時期にしっかりとメンテナンスして体内の気血水を回復しておかないと、5月に入って5月病になったり、急な暑さで熱中症を起こします。

 

 

漢方では、まだ病気の段階でなくても、症状や不調というサインが出たら、その原因となっている体質の改善を行います。

つまり、病気に発展する前に未然に病気を防ぐ「未病先防(みびょうせんぼう)」です。

これは、西洋医学との大きな違いで、漢方の特徴です。

不調や病気が起こると、誰もが立ち止まらざるをえません。

しかし、不調や病気で立ち止まるのではなく、土用の期間に一度自らが立ち止まって、自分の大切な道具である身体をメンテナンスすることをおすすめします。

そうすることで、これから暑くなる夏も元気に過ごせて、自然界のサイクルをスムーズにまわすことができます。

 

【春の土用の養生のヒント】

  • 暑くなってきても、冷たい飲食を摂り過ぎない
  • よく噛んで胃腸の負担を減らし、食べ過ぎに注意する
  • 日中、適度に体を動かして巡りをよくする
  • プチ断食(ファスティング)で五臓の脾(胃腸)を労わる   
  • 不要になった物や思考の断捨離をする時間を作る
  • 目や頭の使い過ぎによる「血」の消耗を減らす

 

ご自分の詳しい体質を知ってメンテナンスしたい方は、下記の漢方の体質診断の個人セッションをご活用ください。

個人セッション

 

2024年穀雨の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【アライグマ】【カラス】【イノシシ】

 

あなたは、自分に厳しくなり過ぎて自分を労わる時間を忘れていませんか?

努力をすることは、大切なことです。

しかし、自然界には努力と頑張りでコントロールできないこともあります。

どれだけ一生懸命に努力して植物を育てても、開花する時期をコントロールできないのがその一例です。

そのため、努力と頑張りだけでなんとかしようとするのは、不自然なこと。

不自然になるのは、不安という眼鏡をかけて目の前のことを見ているからです。

そんな時は、ゆったりとあなた自身を労わる時間をつくることが大切。

そうした時間が当たり前すぎて見えていなかったり、気づいていないことに気づくことができます。

そうすることで、あなたが作ってしまった小さな枠から出ることができて、これからの変化を後押してくれます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(立夏)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、5/5(日)立夏にお届けします。

 

このような先人達の智慧である漢方を武器にすると、あなたは、あなた自身、家族やお客様の体質改善、病気の予防をお手伝いすることが出来ます。

しかし、漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。

それは、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。

漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、ぜひ下記から読んでください。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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