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2024年大暑の漢方養生と自然界からのガイダンス

 

藤巻
大暑の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。

自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

大暑の漢方養生

 

大暑とは、7/22から立秋(8/7)までの期間で、一年のうちで暑さがもっとも厳しい時期です。

夏は、昼間が長いことで活動量が増えたり、厳しい暑さからたくさんの汗をかくことで体内の氣、血、水(津液)、全ての消耗が多くなります。

しかも、今年は梅雨明け前から厳しい蒸し暑さが続いています。

そのため、常に冷房の中にいたり、冷たい飲み物や食べ物が多くなって、気づかないうちに胃腸の働きに負担をかける生活になっていることが多いです。

そんなことから大暑の時期は、体の疲れがしだいに内臓へと影響し、食欲減退、下痢や便秘など胃腸の不調を感じる方も多くなります。

食欲減退、胃の違和感、下痢や便秘などの胃腸の不調を感じる方は、下記の関連記事も併せてお読みください。

 

【関連記事】

夏の不調の原因は、もしかしたら無自覚の「冷え」からかも!

 

また、7/19から土用に入り、大暑の時期は、夏の土用とも重なります。

夏の土用と言えば、昔の商人のマーケット戦略でうなぎを食べることで有名になりました。

しかし、本来、土用とは夏だけではなく年に4回あり、それぞれの季節を繋いでいる18日間。

この期間は、次の季節へ体がスムーズに移行するための準備期間のことです。

 

【参考までに2024年の土用】

冬の土用 1/18~2/3
春の土用 4/16~5/4
夏の土用 7/19~8/6
秋の土用 10/20~11/6

つまり、土用は一度立ち止まり、体内の老廃物や不要な感情を手放し、ここまでの活動で消耗した体を補って、いつも以上に念入りに心と身体をメンテナンスする期間です。

そうすることで、次の季節も元気に過ごすことができます。

 

今年の土用の丑の日は、7月24日と8月5日です。

漢方でうなぎは、「氣」や「血」を補う作用が優れた食材なので、夏場は、汗をかくことで起こる「氣」や「陰(血と水)」の消耗を補うには、とても理にかなった食材です。

しかし、漢方的に考えてうなぎの蒲焼は、五臓の脾の働きを弱らせる点もあります。

それが肥甘厚味(ひかんこうみ)という点です。

肥→脂っこいもの
甘→甘いもの
厚→味の濃いもの

そのため、うなぎを食べる時は、消化を助けて胃もたれを防ぐ作用がある「山椒」を忘れずにかけて食べてくださいね。

どんなに「氣」や「血」を補う作用が優れた食材を摂っても、胃腸が元気でなければ、消化吸収して体がエネルギーとして使える氣血のかたちに変換することができません。

そのため、もし、今、何だか胃の具合がいまひとつと感じる場合は、うなぎで精をつけようと思うのではなく、まずは温かく消化の良いものを食べることをおすすめします。

この時期に胃腸を労わるファスティングやプチ断食も、おすすめです。

 

この時期に胃腸が弱ってくると、下記のような不調で体はお知らせしてきます。

  • あせもや皮膚のかぶれが出る
  • 急にじんま疹が出る
  • コロナや夏風邪に感染する
  • ノロウィルスなどの感染性胃腸炎にかかる
  • めまい、ふらつきが起こる
  • 疲れがぬけない
  • 食後に異常な眠気に襲われる
  • むくみがひどくなる
  • 胃もたれして下痢しやすい
  • 水っぽいオリモノが増える
  • 不正出血が起こるなど

 

不調や病気があると、誰もが立ち止まらざるをえません。

しかし、不調や病気で立ち止まるのではなく、土用の期間に自ら一度立ち止まって、自分を丁寧にメンテナンスすれば、自分の土台がしっかりして気候や環境の変化にも揺さぶられません。

そうすることで、次の季節へ元気にスムーズに移行できて、自然界のサイクルを軽やかにまわすことができます。

 

【土用の養生の参考記事】

土用の18日間は、食物と情報のプチ断食がおすすめ !

 

そこで、暑い夏に心と身体を整えるには、陰陽のバランスがとても大切です。

体内の陰陽のバランスを教えてくれる代表的な指標は、「睡眠」

多くの人は、寝つきが悪い、眠りが浅い、夜中に起きてしまうことが「不眠」だと思っています。

もちろん、これらの症状は、代表的な「不眠」のサインです。

でも、実は、毎晩、すぐに眠れて睡眠時間6~8時間でも、質の良い睡眠が取れていない「隠れ不眠」の人がいます。

その代表的なサインが「布団に入るとバタンキューで寝落ちすること」

「布団に入って、バタンキュー」は、一見、良いことと思われがちですが、実は、脳が気絶している状態です。

つまり、普段から質の良い睡眠が取れていないために、脳や体の疲れが溜まってしまい、気虚がひどくなって限界にきていることを教えてくれています。

しかも、多くの人が勘違いしていることのひとつに、睡眠の量(時間)を増やせば脳や体の疲れがとれると思っていることです。

実は、質の悪い睡眠の量(時間)を増やしても、脳や体の機能回復はできません!

そこで、体内の陰陽のバランスを知って質の良い睡眠をとる方法や夏のメンテナンスのポイントを下記の「蕃秀編」の動画講座で詳しくお伝えしています。

何だか最近、寝ても疲れがとれないとか、体調がいまひとつと感じている方は、無意識でやってしまっている生活習慣によって睡眠の質が悪くなっているのかもしれません。

ぜひ、生活を見直すために、下記をご活用ください。

日常の不調から学ぶ夏の養生「蕃秀編」

 

2024年大暑の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【リス】【マウス】【カエル】

 

あなたは、今、自分が豊かさを引き寄せる力を持っていることを認め、心の中にある否定的な思いを手放していくことが大切です。

それには、自分の感覚を研ぎ澄ますために、身の回りの整理整頓と掃除を行うことをお勧めします。

不要なものを断捨離して生活空間を整えることで、氣の流れが良くなり、新しい豊かさが自然に流れ込むスペースが生まれます。

清潔で整理された空間は、心の安定とクリアな思考をもたらし、日々の生活に余裕をもたらします。

そして、急いで結果を求めるのではなく、焦らずに一歩一歩、物事を進めていくことが重要です。

ただし、細かいことにこだわり過ぎて決断ができずに、チャンスを逃すことがないように注意しましょう。

柔軟な思考と前向きな姿勢で、新しい可能性を受け入れることです。

そうすることで、変化や新しい流れに乗って、次のステージにジャンプアップすることができます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(立秋)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、8/7(水)立秋にお届けします。

 

このような先人達の智慧である漢方を武器にすると、あなたは、あなた自身、家族やお客様の体質改善、病気の予防をお手伝いすることが出来ます。

しかし、漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。

それは、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。

漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、ぜひ下記から読んでください。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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