今週日曜日の4/21は、ケーススタディクラスの漢方専科の開催日でした。
漢方専科とは、ケーススタディクラスに所属している薬剤師などの医療者の方が弁証をした後に漢方薬のサポートも出来るように学ぶクラスです。
以前から「実際に使える漢方薬の選び方を教えてほしい」という要望を頂いていました。
ケーススタディクラスの上位クラスとして、2023年9月から漢方専科クラスをスタートしています。
漢方薬をブースターとして活用する
漢方薬を選ぶには、まずは弁証がしっかりとできることが重要。
漢方薬の内容を知っていても、お客様の弁証がしっかりと出来なかったら、適切な漢方薬は選べません。
そのため、漢方専科ではケーススタディクラスでしっかりと弁証することを実地訓練しながら漢方薬の選び方も一緒に学んでいきます。
私は漢方を売らない薬剤師ですが、薬を使うことの否定ではありません。
薬だけに頼り過ぎず、薬を使う以前に出来る事がたくさんある事を知ってもらいたい為に、薬を売らない薬剤師として活動しています。
そのため、養生だけでは難しい症例については、漢方薬をブースターとしてアドバイスすることもあります。
例えば、ストレスが多くて体内の陰が不足している方です。
養生として体内の陰を増やすには、陰の時間の夜にしっかりと睡眠をとることがとても重要です。
しかし、ストレスがあったり、体内の陰が減り過ぎていると、夜に早く眠るという養生をしようとしても過剰な陽のために鎮静できずに眠れません。
そんな人が漢方薬をブースターとして使うことで、過剰な陽を鎮められて眠りに入れます。
まずは、漢方薬の助けを借りて夜に眠れたことで、体質改善に必要な養生ができるようになります。
また、体質的に氣が不足している虚弱な人は、内臓を動かす力も不足しています。
そのため、いくら「氣」を補う食べ物を摂っても、しっかり消化吸収できずに、「氣」が増えません。
そんな方は、まずは漢方薬をブースターとして使うことで消化吸収が良くなり、「氣」が増えて内臓が働くようになります
そうすれば、その後は、食事を含めた生活養生で体力を増進していくことができます。
知識だけでなく、経験を含んだ智慧を伝える
私は、漢方薬局で約10年間、実際に多くの患者を診てきました。
独立後は1000名以上のお客様のカウンセリングをしてきたので、理論だけでなく漢方薬の実践的な選び方をお伝えすることができます。
学問として学んだそのままをお伝えしても、それは説得力がありません。
しかし、実際の患者の治療をしてきたからこそ、自分の経験を伝えることができて、受講生から「実践に直結してわかりやすい!」と言って頂いています。
・自分なりに学んでいるけど、漢方薬の選び方がよくわからない。
・お客様に使っている漢方薬の効果があまりよくない
このような場合は、弁証が上手く出来ていないのかもしれません。
ケーススタディというと、講義形式で典型的な症例を先生が説明して知識をインプットする学びが多いです。
しかし、実際にカウンセリングしている人ならわかると思いますが、正直、教科書に載っている定型的な症例の人はいません。
だから、すてらすでは、実際に受講生が携わっている症例を講師である私が不調の原因を紐解く質問で導き、ご自分の言葉で伝えることができるように実地訓練するクラスです。
スキルを身につけるプロセスは、「知る」→「わかる」→「できる」です。
知るとは、情報として知っただけ。
「アタマではわかっているんですけど・・・」という状態です。
その次の段階として、何度も繰り返すことで肚落ちして「わかる」になります。
そして、「できる」ようになるためには、訓練が必要です。
「弁証が上手く出来ていない」は、努力不足なのではなく、努力の方向が違っていることが多いです。
だから、私は、実地訓練形式のケーススタディクラスを運営しています。
漢方専科で学ぶと、自分は理解していると思っていた漢方の基礎理論や弁証の知識で、自分が足りない部分に気づけます
こんなご感想も頂きます。
実践的なレベルまでのぼるからこそ、土台である基礎の手薄なところが見えたりしますよね!
私は漢方を使いだして20年ですが、未だに漢方薬を選ぶ時に迷うと基礎に立ち返っています。
そんな経験も含めて、知識だけではなく智慧を伝えられる漢方専科を作って良かったと思っています。
そんな漢方専科も含めたケーススタディクラスが気になる方は、下記をご覧ください。
漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。
それは、努力不足なのではなく、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。
漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。
漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、まずは下記から読んでください。