先週9/11に日本大学薬学生涯教育講座のファーマシューティカルケアの最前線に登壇しました!
今回、この講座は、ZOOMでの開催でした。
薬剤師の皆さんに私の経験を通して私の物の見方や感じたことをお話しすることで、こんな医療の形もあることを知ってもらえるいい機会を頂きました。
私が薬剤師になったきっかけは、私が小さい頃に祖父が病気がちで入退院を繰り返し、「よい薬があれば、病気が無くなるのではないか」という子供ながらの夢が始まりです。
そんな小さい頃の夢を追い求め、製薬会社で西洋薬、漢方薬局で漢方薬と扱ってきた中で、薬が人を治しているのではないことに気づきます。
もちろん、薬で助けられていることもたくさんあるので、薬を使うことの否定ではありません。
私自身も薬を飲みますし、必要な時は私のクライアントさんに薬を使うアドバイスもします。
しかし、私は、私が感じた下記の本質を伝えたくて、今は薬を売らない薬剤師として活動しています。
医者や薬剤師が患者さんの体質を変えるのではなく、環境を整えるサポートをすれば、患者自ら変わる力がある

物事は、いろいろな角度からみることができます。
私のこの活動の原点は、自分の病気に対してドクターからの「体質だからしょうがないわね」の一言。
初めはショックを受けたけど、後から振り返ると私の人生の転換点でした。
今となっては、体質だからと諦めなかった自分を褒めてあげたいのと、その言葉で私の奥深くの思いに気づきせてくれたドクターに本当に感謝しています。
漢方では、自然治癒力を邪魔する習慣(下記BとC)を見直すことを体質改善と考えています。
今の体調は、A +B+C
A:親から受け継いだ遺伝的な体質 (生まれつきの体質)
B:後天的に摂り入れた食事を含めた生活習慣
C:その人の無意識を含む考えグセ (心の持ち方)
そして、多くの不調や病気は、自然治癒力を邪魔する習慣(上記BとC)を見直すことで良くなります。
もちろん、世の中には、遺伝的な病気もたくさんあります。
でも、エピジェネティクスの研究で遺伝子を発現させるかどうかは、住む環境だったり、食べ物だったり、周りの環境因子の影響が大きいと今、分かってきているようです。
このAの部分も変えられる時代が今後はやってくると思うと、何だかワクワクします。
それは、私が見たい世界「全ての人が安心して健やかに暮らすこと」の方法がもっと拡がるからです。
セルフメディケーションとして私たちが健やかに暮らすために選択できるサポートツールは、今、たくさんあります。
私はその中の漢方や心理学というツールを使って、その人が自分の自然治癒力を信じられるようにサポートしています。
これからも、治療を担当する医療者と連携しながら、私は未病を治す(予防)を担当する医療者として、より多くの人が健康で幸せに暮らせる世界を使っていきたいと思っています。
座長の日本大学薬学部 医療薬学研究室 教授の岸川先生、このような機会を頂けたこと、本当にありがとうございました。
事務局の方からも「薬剤師ではない私にも漢方の考え方がわかり,興味を持ちました」と言って頂けて、多くの方に「漢方=漢方薬だけではない」ことが伝わって、とても嬉しく思っています。
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