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ブログ 冬の養生 自然界からのガイダンス

2023年小寒の漢方養生と自然界からのガイダンス

新年あけましておめでとうございます。

2023年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

「すてらす」は、2023年も漢方を武器にして健やかで豊かに暮らす人をますます増やします!

皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

 

藤巻
小寒の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。
自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

小寒の漢方養生

小寒とは、1/6から大寒(1/20)までの期間。

寒さが厳しくなり、これから冬本番の寒さを迎えます。

この小寒が「寒の入り」で、節分(2/3)までの約1か月が「寒の内」といい、味噌や日本酒などの寒仕込みが行われる時季です。

 

物事には陰陽があり、私たちが生活する上で利点と欠点の両方が存在します。

例えば、自然界の寒さ。

味噌や日本酒づくりにおいてのこの厳しい寒さは、雑菌の繁殖を抑えたり、低温で時間をかけてゆっくり発酵させることで深みが出て美味しくなります。

まさに、自然界の寒さは、私たちに美味しい味噌や日本酒という豊かさを与えてくれる利点があります。

 

一方で、この自然界の厳しい寒さは「寒邪(かんじゃ)」という邪気になり、自然界のものを凝滞(ぎょうたい)させます。

私たちの生活の中では、路面の水が凍ってスリップしやすくなったり、外の水道が凍って使えなくなります。

もちろん、約60~70%が水分で出来ている私たちの体も同じ。

体内に「あるもの」を溜め込んでいると、この寒邪の影響をより強く受けてしまいます。

そのあるものとは、「老廃物」

漢方では、体内に溜め込んだ不要な老廃物のことを、痰湿(たんしつ)やお血(おけつ)といいます。

これは、冷蔵庫に入れた豚汁を思い出してもらったら、どうなるかがすぐに想像ができますね!

その寒邪が体内の巡りを悪くして、頭痛、生理痛、腰痛、胃痛など、さまざまな痛みの不調や高血圧、心筋梗塞、子宮筋腫などの病気を起こします。

 

だから、漢方の一番の基本は、不要なものがある場合は、まずは「出すことが先」なんです。

また、冷えて内臓の働きが悪くなると、生命エネルギーである「氣」や栄養が作り出せなくなり、疲れやすくなったり、感染症に罹りやすくなったり、さまざまな病気に発展します。

この「寒邪」が人に及ぼす影響について下記のブログを参考にしてください。

 

【関連記事】

なぜ「冷えは万病のもと」と言われるのか?

 

ただし、同じ寒さでも、100CCの水と50CCの水が冷えて氷になる時間が違うように、人それぞれ体質が違うので外側から受ける影響も違います。

そのため、温めるだけが冷え対策ではありません!

漢方を武器にして体を診ていくと冷える原因がわかります。

そうすれば、自然界からの「寒邪」の影響を加味しながら、自分の体質に合った冷え対策がわかります。

 

2023年小寒の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【クーガー】【カメ】【リス】

 

あなたは、人生という航海で自分という船を定期的に点検や整備をしていますか?

あなたは、自分の人生において、あなたという船の船頭です。

だから、船が整備されていれば、自分の望んでいる目的地へ向かうことができます。

もちろん、外側である天候や海の状況をしっかりと確認しながら進むことは大切です。

しかし、焦って運行することばかりに意識が向いてしまって自分の船の点検を怠っていると、船のトラブルに気づきません。

毎日運航していれば、部品が摩耗したり、要らないものも溜まります。

そのため、今、ゆっくりと確実に速度を落として、自分という船の点検・整備が必要な時期です。

その結果、必要な時に最大のパワーを発揮してあなたが望む目的地へ邁進(まいしん)することができます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(大寒)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、1/20(金)大寒にお届けします。

 

漢方を学んだけど、上手く使えないというお話をよく聞きます。

それは、漢方を武器にするための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記でおしえています。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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