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2024年啓蟄の漢方養生と自然界からのガイダンス

2024年3月5日

 

藤巻
啓蟄の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。
自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

啓蟄の漢方養生

啓蟄とは、3/5から春分(3/20)までの期間。

土の中で冬ごもりしている虫が穴から出てくることを意味しています。

この時期、冬眠していた虫が穴から出てくる暖かさとなり、一雨ごとに本格的な春の訪れを感じる時期です。

 

 

春は、たらの芽、うど(独活)、ふきのとう(蕗の薹)などの山菜が採れます。

春の山菜の苦味や芳香は、春に外側からの陽気で体内の氣が頭に昇ってふわふわするのを下げたり、イライラするのを落ち着かせてくれます。

また、体内の氣の巡りも良くするので、冬の間に体内に溜め込んでしまった不要なものの解毒(デトックス)を助けてくれます。

ちなみに、うどは、独活(どくかつ)という名前で漢方薬の材料にもなります。

春に盛んになる風邪(ふうじゃ)や溜め込んでしまった余分な水分(湿邪)や冷え(寒邪)を追い出して、頭痛、腰痛、関節痛を改善します。

冬眠あけの熊が春に芽を出す苦味の山菜類を食べるのも、デトックスのためと言われています。

私たち人も、冬の間の閉臓で体内に不要なものを溜め込みます。

その不要なものを溜め込んだまま暖かくなると、外側の陽気の影響を受けて、頭痛、過食、花粉症、不眠などの不調が出やすくなります。

そのため、冬に溜め込んだものを発散させるために自然界が用意してくれた春の食材を摂ることで心と身体が整います。

 

春のデトックスにおすすめ食材

  • 春キャベツ
  • せり
  • 菜の花
  • たらの芽、うど(独活)、ふきのとう(蕗の薹)などの山菜
  • もやし
  • たけのこ

 

 

春は、月経周期が乱れたり、月経痛や月経前の不調(PMS)がいつもより辛いという不調もよく起こります。

これは、月経を調節している五臓の「肝」の働きが春に乱れやすいからです。

しかし、春という季節に全ての人に月経トラブルが出るわけではありません。

月経トラブルが出るということは、「本来の自分の心と身体を間違った使い方をしていませんか?」を知らせるサインです。

まずは、自分の体質を知って自分の体質に合った生活をすることがスタートです。

詳しくは、下記の記事で説明しています。

漢方であなたに合った新しい生活スタイルを創る

 

では、なぜ月経痛などの辛い症状や不調というお知らせサインが来ているのに、多くの人は鎮痛剤を飲んで終わりにしてしまうのでしょうか?

 

 

それは、出ている辛い不調に対して西洋医学では原因がわからずに、何をしたらいいかわからないことが多いからです。

だから、けしてお客様は、自分の体と向か合っていないのではなく、向き合う方法を知らないだけなんです。

ところが漢方では、検査で異常がなくても、何か辛い症状や不調があれば、体のバランスの乱れがあり、原因がハッキリわかります。

病気ではないけど、「体のバランスの乱れ」という原因がある状態。

これが漢方独特の考え方「未病(みびょう)」です。

お客様は、生活の中で無意識にやってしまっているので、体のバランスを乱す原因が何かは自分ではわかりません。

自分の中の当たり前は、当たり前だからこそ見えなくなっています。

でも、漢方を武器にして月経の状態を診ていけば、何でそのような状況が起きるのか原因がわかります。

これは、漢方で月経はホルモンの問題だけでなく、内臓の働きや体内の「氣血水」の状態、精神状態に深く関係していると考えるからです。

つまり、月経の状態を詳しく診ていくだけでも、お客様の簡単な健康診断ができます。

漢方を武器にして女性の健康をサポートするために、ぜひ下記の動画講座もご活用ください。

日常の不調から学ぶ「月経から体を読み解く」

月経というと更年期の方は関係ないと思われがちですが、上記の動画講座では更年期の時期に多い不正出血についても詳しく説明しています。

そのため、プレ更年期や更年期の方の健康サポートにも活用できる内容です。

 

2024年啓蟄の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【イーグル(鷲)】【ブラックパンサー】【ウマ】

 

あなたは、自分の直感を大切にしていますか?

今、必要な情報は、天(宇宙、神さま)から誰にでも降り注いでいます。

しかし、それをちゃんと受け取って使えるかどうかは、あなたの体調次第です。

体調が整っていれば、「あ!これ必要かも」と受け取った直感を迷いなく、行動にうつす決断ができます。

でも、要らないものを溜め込んで体調が整っていないと、何をやるにも億劫だったり、慎重になり過ぎて身軽に冒険ができません。

そうすると、いつまでたっても自分の枠から出られない。

人生という旅において、ときどき立ち止まり、要らなくなった荷を降ろして身軽になることが必要です。

例えば、これから南の島に行くのに、今まで使っていたからとマフラーやダウンジャケットを持っていったら邪魔になるだけです。

だから、焦らずに、まずは要らなくなったものを片づけて身軽になることです。

そうすることで、体力と気力が充実し、本来のあなたのリズムで軽やかに動くことができます。

 

人生という旅で季節が変わる変化の時に大切なことを以前、下記の記事で書いています。

下記の記事も併せてお読みください。

漢方を武器にして体だけでなく、人生のリズムも巡らせる

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(春分)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、3/20(水)春分にお届けします。

 

漢方を学んだけど、上手く使えないというお話をよく聞きます。

それは、漢方を武器にするための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記でおしえています。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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