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ブログ 冷えのお悩み

漢方を武器にして内臓冷えのトリックを見抜く!

2021年11月17日

「冷えは万病のもと」と言われるくらい、冷えると頭痛、肩こり、胃痛、生理痛など、さまざまな身体の痛みや不調が出ます。

しかも、身体症状だけでなく、不眠、気持ちが落ち込む、不安など精神的な症状も引き起こします。

そこで、「なぜ冷えると、さまざまな不調に繋がるのか」を下記の記事でご紹介しました。

これを読めば、体を冷やさないことをお客さまに伝える重要性を再認識できると思います。

なぜ「冷えは万病のもと」と言われるのか?

そこで、お客さま自身が冷えている感覚があれば、養生ができます。

しかし、あなたのお客さまで、こんな体の状態の方がいませんか?

  • 自分が冷えているのがわからない
  • 体を冷やす浮腫みがあるのに気づいていない
  • 本当は冷えているのに自分では暑い

このような体質の方は、なぜ不調が出ているのかが自分ではわかりません。

そのために、日常で何をしていいか、わからないから養生できないという悪循環にハマってしまいます。

 

そこで、自分自身が冷えているのに気づかない体質は、漢方で大きく分けると2つあります。

 

体内の巡りが悪くて「上熱下寒」

自然界では、暖かいものは上に昇り、冷たいものは下に溜まる性質があります。

私たちの日常で、この現象をよく見かけるのが「エアコン」

エアコンで部屋を暖めた時、サーキュレーターで空気を循環させないと、暖かい空気が天井にばかり昇り、部屋が暖まらないことがあります。

これが身体の中で起こっている状態です。

体内の巡りが悪いために、「陽」である氣が上半身に昇り、「陰」である体内の水は下半身に沈んで溜まります。

その結果が「上熱下寒」

本当は下半身に水が溜まって内臓が冷えているのに、上半身の熱で自分は冷えていないと感じたり、口が渇いて冷たいものを飲みたくなります。

その状態がさらに続くと、女性の場合は水っぽいオリモノが増えたり、生理痛がひどくなったり、子宮筋腫、卵巣嚢腫をお持ちの方は大きくなってしまいます。

この体質の方は、下半身が太いとか、オリモノシートが手放せないというお悩みが多いです。

 

また、気づかないだけで本当は内臓が冷えているので、冷えに弱い五臓の「脾」の働きの低下に繋がり、いろいろな不調が出てきます。

五臓の「脾」の働きの低下については、こちらの記事を参照。

 

更年期世代や体内の水や血(けつ)が不足している体質

漢方では、身体を鎮めたり、冷ますための体内の「水」や「血(けつ)」のことを併せて「陰液(いんえき)」といいます。

この陰液が不足していると、手足の末端や体の表面にまで陰液が行きわたらないため、手のひら、足の裏、顔などのほてりが出ます。

そのため、本当は内臓が冷えているのに、冷えに対して無防備になります。

そればかりか、暑く感じるので薄着になったり、冷たい飲みものを摂ってしまいがち。

上熱下寒と同じで、自分では気づいていませんが内臓が冷えることで、五臓の「脾」の働きの低下に繋がり、いろいろな不調が出てきます。

特に更年期世代は、五臓の「脾」の働きの低下で氣が不足し、疲れやすくなります。

そして、免疫力が落ちて膀胱炎を繰り返したり、帯状疱疹に罹ってしまう方も多い。

 

また、内臓の中でも、特にホルモン分泌や水分代謝を司っている五臓の「腎」は、とても冷えに弱い臓器です。

だから内臓冷えると、ますますホルモン分泌や水分代謝が悪くなり、更年期世代の不調が悪化します。

つまり、この体質は、身体の内側に燃え盛る熱があって暑く感じているのではなく、ほてりを冷ますための陰液が足りないことで相対的に表面が暑く感じているだけです。

そのため、体の表面に行きわたる量の陰液を増やすことで体の表面の余分な熱を鎮めながら、内臓は温める養生をアドバイスする必要があります。

 

このように内臓冷えを隠すトリックは、漢方を武器にすれば直ぐに見抜けます。

そんな漢方を武器するコツやメリットを下記で説明しています。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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