立春の時期に健やかに豊かに暮らすために、必要な漢方の養生生活やメディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったものです。
立春の漢方養生
立春とは、2/4から雨水(2/19)までの期間。
旧暦を使っている漢方では、この日が1年の始まりで、季節の節目などの起点となる日です。
冬至と春分の真ん中にあたり、まだまだ寒い日があります。
しかし、寒い中でも陽射しは冬とは違って少しずつ力強さを感じるようになり、自然界の陽気が徐々に強まり、暖かい日が増えていきます。
その陽気に誘われて梅の花が咲き始めたり、植物が芽吹き始めます。
私たち人も自然界の一部。
天である自然界の動きと私たち人の体内の働きは、一体で共鳴します。
それは、漢方の原理原則「天人合一」だからです。
そのため、自然界という外側の陽気に合わせて体内の「氣」も、体の上部や外側に向かって動き出す。
それは、冬に溜め込んだ要らないものを発散して、解毒(デトックス)する役割もあります。
その働きをスムーズに促すために漢方では、この立春からは、「発陳(はっちん)」という春の養生で心と身体を調えていきます。
この発陳とは、「古いもの」を意味する「陳」を発散させることなので、冬の間に溜めた古いものを発散して新しくしていくこと。
つまり、冬に寒さから身を守るために閉じていた心と身体を立春からは開いて、体内の古くなったもの(老廃物、要らない感情)を発散して新陳代謝を促すことです。
そうすることで、これから本格的に暖かくなる春へ心身がスムーズに移行してくれ、春に起こりやすい下記の不調を防いで快適に過ごせます。
具体的な春の養生は、改めて別の記事で書きますが、まずは閉じていた心と身体を少しずつ開いて、ゆったりと動き出すことが大切です。
春に起こりやすい不調
- 頭痛、めまい、花粉症、アレルギー性鼻炎
- 蕁麻疹、湿疹、ニキビなどの肌トラブル
- 過食、目が渇く、便秘
- 寝つきが悪い、夜中によく目を覚ますなどの不眠
- イライラ、落ち着かない不安などの心の不調
このような先人達の智慧である漢方の理論を取り入れて、その人の体質にあった生活をすることで自然治癒力を高めて、幸せに暮らすことをサポートする方法が「すてらす式漢方」です。
そんな漢方を武器にするコツやポイントを知りたい方は、ぜひ下記を読んでください。
2022年立春の
自然界からのガイダンス
自然界と繋いでくれたアニマル達
【アナグマ】【リス】【オオツノジカ】
あなたは、望む目的地へ向けて歩いていく途中、時に準備をすることが必要です。
しかし、「あれも必要、これも必要」と準備ばかりしていたら、荷物が重くて歩けなくなってしまいます。
しかも、寒い中で夏の洋服を選ぶのが難しいように、今のあなたが将来のためにと頭(思考)で考えたものは、その時の現実とずれている可能性がある。
今、あなたに必要なのは、不安や我慢という重い感情や体内の老廃物をこの場で手放し、身軽になって目的地へ粘り強く進む活力です。
それには、植物の根(食物、漢方茶、漢方薬)の力を借りて、自分の心と身体を調整し、体内の「氣」を増やすことです。
そうすることで、焦ることも、留まり過ぎることもなく、自分の内側の情熱に従って本来の自分のペースで目的地へ向かって歩み続けるパワーが生まれます。
※体内の「氣」は、自然治癒力、レジリエンスの力(回復、復元力)を発揮します。
以上が自然界からのガイダンスです。
ぜひ、次の節気(雨水)まで意識してみてください。
次回の「自然界からのガイダンス」は、2/19(土)雨水にお届けします。
個人セッションでは、生活養生以外にも、必要な方に漢方薬のご提案もしています。
それは、こんな理由からです。
植物の根の力を借りて自分の心と身体を調整したい方は、個人セッションがおすすめです!
漢方を使った体質診断の個人セッションの詳細は下記からご覧ください。