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2026年大寒の漢方養生と自然界からのガイダンス

藤巻
大寒の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。
自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

大寒の漢方養生

大寒とは、1/20から立春(2/4)までの期間で冬の季節の最後の節気です。

小寒から立春までの約1か月の「寒の内」の真ん中にあたります。

陰陽で考えると、陰が極まるのは冬至(12/22)です。

しかし、実際に過去の気象データで寒さの底は、この大寒の時期と言われています。

この大寒の時期は、冬の厳しい寒さだけではなく、晴れた日の昼間は春のようなポカポカ陽気が入り混じり、段階的に冬から春へ変化しています。

 

 

そのため、大寒の時期は陰陽の振れ幅が大きいために寒暖差も大きいです!

寒暖差は、自分が思っている以上に、やる気や元気の源である体内の「氣」を消耗して、やる気が低下したり、疲れを感じます。

なぜならば、寒暖差は、本来、私たちに備わっている恒常性(ホメオスタシス)に負担をかけて、体温を調節しているのが体内の「氣」だからです。

しかも、今、寒暖差だけでなく、外側という世の中が大きく変化している時なので、いろいろな事に無意識で「氣」を遣って消耗しています。

 

 

最近の個人セッションでは、「やる気が起きない」「前向きに考えられない」というお声をよく聞きます。

やる気が起きなかったり、前向きに考えられないと、多くの方は意志の力でどうにかしようと考えます!

でも、このような症状が出ている人を漢方カウンセリングしていくと、頭(思考)ばかり使い過ぎていて、自分の体が冷えていたり、生命エネルギー「気」が足りなくなっていることに気づいていない人がほとんどです。

内臓が冷えていたり、生命エネルギー「気」が不足すると、生命維持のために体が省エネになるように防御してくれています。

つまり、ただ単に冬の寒さで体が冷えてしまっていることに、気づいていないだけなんてことも!

しかも、無意識の冷えによって内臓機能が低下し、やる気の源である「氣」や精神を安定させる「血(けつ)」を作り出せる量も減ってしまいます。

 

「氣」 体を動かすエネルギーなので不足すれば、やる気が起きないのは当たり前です。

「血」 精神を安定させる作用があるので不足すれば、落ち込みやすくなったり、何だかソワソワと焦燥感が必ず起こります。

 

こんな時は、日中にしっかりと日光を浴び、温かい美味しいものを食べて心と身体を満たし、いつもより少し早く寝てたっぷり睡眠をとることです。

これは自然界でいうと、植物が余分な葉を落として省エネにしたり、動物が冬眠することと繋がっています。

こんな簡単な養生も、ちゃんと漢方の原理原則に基づいて自然界と調和して豊かで健やかに生きるための漢方養生なのです。

それには、体からの声をスルーせずに、しっかりと受け止めて自分にとって整える生活を心がけることが大切。

この「自分にとって」というところが一番大切なポイントです。

世間でよいと言われていることでも、自分の体質に合わなければ、体が整わないだけでなく、体に負担をかけている場合もあります。

 

以前、ケーススタディクラスでも、お客様が「体のデトックスするために1日2リットルのお水を飲まないといけないと思って無理して飲んでいる」という話が出てきました。

 

 

2リットルのお水を飲んでも大丈夫な体質の方もいます。

しかし、水分代謝の働きが体質的に弱い方がこんな寒い時期に無理してがぶがぶと水を飲んだら、デトックスするどころか内臓が冷えてしまい負担がかかります。

その結果、体内の氣血を作り出す量が減り、疲れやすくなる以外にも、さまざまな不調が出てきます。

 

 

また、「手足の先が冷えるから温めなくてはいけない」と、何でもかんでも温める人がいます。

「手足が冷える=温める」は、正解ではありません。

体内に熱が十分にあるのに温めてしまうと、体内の余分な熱でイライラが起こったり、ニキビが出来てしなうなど体の不調に発展する人もいます。

これは、体内の熱量が不足しているのではなく、手足などの末端に熱が届いていないだけかもしれません。

そのような状況で温めると、熱が過剰になってしまいます。

良かれと思ってやっていることが実は、自分の体質に合わないために内臓に負担をかけ、体が整わない状況を自分で作っていたなんてことも少なくありません。

天人合一なので、私たちの体は、外側である自然界や人間関係の影響を受けます。

ただし、季節からの影響や人間関係は、あくまで不調の引き金であって本当の原因ではありません。

不調の本当の原因は、その人の体質の乱れなんです!

だから、不調がある人や不調のお客様の健康サポートは季節の影響を加味しながら、しっかりと体質診断して体質に合った養生をアドバイスすることが重要です。

 

 

また、この大寒の時期に重なるように1/17から冬の土用に入っています。

年に4回ある土用の中で冬の土用は、これから芽吹きである春に向けて不要なものを外側に発散したり、体内を巡らせる力をしっかりと確保することが大切な期間です。

この外側に発散したり、体内を巡らせる力とは、体内の「氣」です。

この体内の「氣」がしっかりと確保されていれば、冬に溜め込んだ要らないものを体の外へ出したり、デトックスすることができます。

そればかりではなく、今も猛威を振るっているインフルエンザ、コロナなどの感染症予防にもなります。

土用の過ごし方を書いてある下記の記事も参考にしてください。

【関連記事】

 

 

もし、既に体内の「氣」の不足のサインである「感染症に罹ってしまった」「やる気が起きない」「疲れがとれない」などがある方は、この大寒と重なる冬の土用にしっかりと整えてください。

なぜかというと、体内の「氣」が不足したまま暖かい春に突入すると、冬に溜め込んだ不要なものによって不調や炎症を起します。

この不調や炎症とは、まさに春の時期に多い花粉症やアトピー性皮膚炎などです。

だから、毎年、春に花粉症やアトピー性皮膚炎が辛い方は、この時期の過ごし方がとても重要です。

体内の水分や鉄分が不足することで起こる「貧血」や「乾燥肌」も、実は体内の不要なものが原因で内臓機能が落ちることで起こっている場合も多いです。

体内の老廃物をしっかりとデトックスし、内臓が快適に働く体に整えることで花粉症、皮膚トラブル、めまい、貧血などを未然に防いで春を快適に過ごせます。

「何だか体が重い」「寝起きがスッキリしない」と感じる方は、2025年に溜め込んだ体の老廃物をリセットして立春(2/4)からの新しい年の流れに軽やかに乗りましょう!

毎年、春に花粉症や皮膚トラブルが辛いという方やそのようなお客様をサポートする方は、さらに詳しく解説している下記もご活用ください。

 

 

2026年大寒の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【トカゲ】【アリ】【シカ】

 

大寒は、冬の終わりであり、春の入り口です。

自然界は一見とても静かですが、土の中では次の芽吹きの準備が進んでいます。

人の心と体も同じ。

もし今、「やる気が出ない」「前向きになれない」と感じているなら、それは怠けているのではありません。

あなたのエネルギーが外に向かって無理に動く段階から、内側を整えて力を蓄える段階へと、自然に切り替わっているだけなのです。

今は、「走り出す季節」ではなく、「整えて準備する季節」です。

芽が出る前に種が土の中でじっくり力を蓄えるように、人もこの時期は、心と体を満たすことが先になります。

それなのに、不安や焦りがあると、まだ整っていない自分のままで「もっとやらなきゃ」と走り続けてしまいがちです。

でも、エネルギーが足りないまま動いても、疲れと空回りが増えるだけ。

自然界は、とても正直です。

土の養分がないところに種をまいても、花が咲くことはありません。

この大寒、焦って走り出すよりも、温かい食事、深い睡眠、安心できる時間で、あなた自身の心と体を満たしてください。

内側が満ちてくると、やる気やアイデアは、あとから自然に湧いてきます。

無理に前向きにならなくていい。

整ったエネルギーこそが、次の一歩を連れてきます。

春はもう、あなたの中で準備を始めています。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(立春)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、2/4(水)立春にお届けします。

 

漢方を学んだけど、上手く使えないというお話をよく聞きます。

それは、漢方を武器にするための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1500名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記でおしえています。

 

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藤巻 祥乃

薬剤師/国際中医師/本治スペシャリスト育成家/漢方エッセイストとして活動。 自身の繰り返し出来てしまう卵巣嚢腫を中医学で改善した経験から、漢方薬局で8年間お客様の健康をサポート。 2016年に「すてらす」を立ち上げ、延べ1,500人以上に本治ケアを指導。「薬を使う前にできること」「薬に頼らず整える力」を伝え、現在は医療者、セラピストに現場で活かせる弁証力・カウンセリング力を育成中。

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