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季節の養生を更年期の不調改善にも役立てるコツ

2022年9月27日

藤巻
爽やかな秋の気候になってきましたが、今、体から夏の疲れが出ていませんか?

季節の養生は、養生の方法を覚えるのではなく、漢方の理論を知っていることで、いろいろな不調の改善に応用ができます。そのコツを今日はお話したいと思います。

 

加齢も汗も、陰陽のバランスを乱す

最近、個人セッションで続いたのが、更年期の方の不調でした。

メインのご相談内容は、「ホットフラッシュ」「皮膚のかぶれ」「めまい」と、さまざまでした。

しかし、共通して皆さんから出てきた言葉が「寝ても疲れが取れない」というお悩み。

 

本来、疲れは、しっかりと睡眠をとることで回復します。

なぜなら、睡眠は、ただ休息しているだけじゃないからです。

漢方で睡眠は、日中の活動で消耗した体内の「陰」を補って本来の心と身体の状態へ回復させる時間。

そのため、質の良い睡眠がとれることで、体内の不要なものを代謝し、細胞の不具合を修復して健やかに暮らす事ができます。

しかし、個人セッションの方々は、もともとの体質や加齢からくる陰陽のバランスの乱れによって、既に質の良い睡眠が取れていなかったようです。

そこに、今年の夏は梅雨明けが早く、厳しい暑さが続きました。

夏は高温で「陽」が高まりやすく、汗によって「陰」が消耗しやすい季節。

夏前は、加齢による体内の陰の減少をギリギリ持ちこたえていたのに、暑い夏を過ごしてきたことで体内の陰陽のバランスが大きく崩れてしまったのでしょう。

更年期の不調は、体内の陰陽のバランスが大きく崩れることで、さまざまな不調として出てきます。

 

気づくことで変化し始める

「不眠」を題材にした動画講座の夏の養生「蕃秀編」を受講頂き、1か月後に嬉しいご感想を頂きました。

掲載の承諾を頂きましたので、ご紹介させていただきます。

 

動画をありがとうございました。

とてもわかりやすくて、「なるほど!」と、うなずきながら視聴しました。

最近、起きた時に疲れがとれていないことが気になっていたのですが、歳のせいかなと諦めていました。

そんな時に、睡眠についてのこの動画講座を知り、すぐに購入しました。

私が質の良い睡眠がとれていなかった理由が今回の動画でわかりました。

深部体温と気血水の関係、面白いですね。

とてもわかりやすくて脳腸相関のセロトニンの話も納得しました。

動画で説明している生活編や食事編を少しずつ取り入れて約1か月になりますが、あきらかに変わったのがお通じです。

それから疲れは以前より良くなってきているので、睡眠の質が良くなってきているのかなと感じています。

これからも動画を見直して、さらに自分の生活を整えて行きたいと思います。

とても情報量が多いので、動画だと何度も見直しできていいですね。

たくさんの気づきをありがとうございました。

 

嬉しいご感想をありがとうございました。

「気になる」→「行動する」→「変化してくる」ですね!

行動しなかったら、いつまでも同じ状態ですから。

好きな時間に学べる動画講座をこのように活用して頂けて、本当に嬉しいです。

 

好きな時間に学べる漢方動画講座

 

正しい努力が結果に繋がる

サロンに来るお客さまの体調がなかなか改善しない。

それは、努力不足ではなく、努力の方向が違っているのかもしれません。

疲れをとるために「睡眠を十分にとってくださいね」とアドバイスしても、もともとの体質や加齢によって体内の陰陽のバランスが乱れていたら、寝ていても質の良い睡眠がとれていません。

つまり、自分では身体を休めているつもりが実は休まっていないということがあります。

だから、養生の方法だけをアドバイスするのではなく、なぜそれが必要なのかをお客さまの体質と一緒にわかるように説明することが大切です。

 

上記の動画講座でも、養生の方法だけを伝えているのではなく、漢方の基礎を具体的な不調と絡めて話しています。

そのため、ご感想を頂いた方は、季節の養生を漢方の理論を理解することで、更年期の不調の改善に応用が出来ました。

陰陽のバランスの乱れは、更年期世代の人のさまざまな不調とも重なります。

そのため、ホットフラッシュ、太りやすい、コレステロール値や血圧が高い、帯状疱疹、生理不順、不正出血など、更年期世代の不調改善や予防にも、夏の養生「蕃秀編」をご活用いただけます。

 

漢方の体質診断は、盲点を照らす

お客さまは、生活の中で無意識にやってしまっているので、本来の自分の心や身体を間違った使い方をしていることは、自分ではわかりません。

自分の中の当たり前は、当たり前だからこそ見えなくなって、思わぬ盲点になることがあります。

だから、漢方を武器にすることで、あなたがしっかりとお客さまの体質診断をして、わかりやすく体からのサインを説明してあげる必要があります。

そうすると、病気という大きなサインが出る前に、日常の中で本来の自分の心と身体を間違った使い方をやめる事ができます。

漢方という医学の中には、自然界の法則を使って生活を見直すことで心身のバランスを整える「養生」というものがあります。

だから、漢方薬を使わなくても、日常の中で食事、生活習慣、心の持ち方を見直すことで心身のバランスを整えられるんです。

ということは、漢方を武器にすれば、あなたのサロンでお客さまが健康に暮らすために体質改善のサポートが出来るということです。

その結果、心と身体が整って不調が無くなり、お客さまが笑顔になれます。

 

【関連記事】

漢方=漢方薬だけではありません。

あなたは、こんなもったいない勘違いをしていませんか?

 

漢方の体質診断することで、身体のバランスの乱れがわかり、病名がなくても体を整えることができます。

そんな漢方をあなたも、武器にしたいと思いませんか!

まずは漢方を武器にするコツやポイントをお伝えしている下記を読んでみてください。

 

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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