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2023年芒種の漢方養生と自然界からのガイダンス

藤巻
芒種の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。

自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

芒種の漢方養生

芒種とは、6/6から夏至(6/21)までの期間です。

米や麦などイネ科の植物で、花の外側についている針のような突起である芒(のぎ)のある穀物の種をまく季節という意味から来ています。

たわわに実った梅の実も色づいてきて、梅干し、梅酒、梅ジュースなどを作る梅仕事の時期です。

 

 

漢方では、梅の実は、夏バテや疲労回復、下痢や胃腸の働きを整える作用がある食材。

それ以外にも高血圧予防、ダイエットなどいろいろな効果があります。

また、漢方薬では、青梅を燻製にした「烏梅(ウバイ)」という生薬があり、口の渇きや吐き気、下痢止め、咳止め、去痰、駆除薬にも使われます。

自然界は、凄いですね!

これから梅雨や高温多湿になる夏を迎える日本は、湿邪の影響で胃腸の働きが弱ります。

そんな時に、自然界はちゃんと必要なものを差し出してくれています。

私たち日本人は昔から梅を日常的に取り入れ、健康のために食べてきた食材。

「梅はその日の難逃れ」という言葉があり、「梅干しを朝食べると、その日1日の災難から逃れられる」という意味です。

私の実家でも、小さい頃からこの習慣がありました。

昔の人は、体の外側から侵入して心や身体の不調に繋がる「邪気」も災難のひとつ。

そんな邪気が体内に侵入するのを防衛するのが体内の「気」です。

この時期に収穫される梅を活用して胃腸の働きを整えることは、この「気」を作り出して湿邪や暑邪の難を逃れて元気に過ごす漢方の智慧。

 

 

五臓の「脾」が弱い体質の私は、毎年、夏バテ予防に梅ジュースを自宅で作り、夏を乗り切っています。

梅ジュースの酸味は、収斂作用によって暑い夏に汗のかき過ぎを予防してくれます。

しかも、そのクエン酸は、ビタミン・ミネラルの吸収を高める作用があるので、夏バテ予防にも本当におすすめです。

ご自分で作るのが大変なら、今、無添加の梅ジュースも販売されています。

あなたも暑い夏を元気に乗り切るために、自然界からの恵みを感謝と共に活用してくださいね。

 

 

東海と近畿地方が5月に梅雨入りするのは10年ぶりとなるくらい今年の梅雨入りは早く、関東甲信もそろそろ梅雨入りです。

湿邪が多い梅雨は、汗をかきづらく、水分代謝が停滞し、余分な水分や老廃物が溜まりやすい季節。

しかも、「水は水を引き寄せる」という法則が自然界にはあります。

そのため、普段から体内に余分な水分や老廃物を溜め込んでいる人は、梅雨時に外側の湿邪を引き寄せやすくなってしまいます。

漢方では、「不通則痛」といって流れが悪いと痛みが起こります。

そんなことから梅雨時は、湿邪により体内の氣血水の流れが悪くなって、頭痛、腰痛、関節痛、生理痛など、さまざまな痛みが出ることも特徴です。

梅雨の時期は食品が腐りやすいのと同じで、体内に不要なものを溜め込んで流れが悪いと体内が腐敗したような状態となり、さまざまな不調や病気に発展します。

普段から浮腫んで体が疲れやすかったり、コロナ禍で太ってしまったと感じている人は、ご自分の体質や内臓が快適に働く時間帯を知って、体内をデトックスすることをおすすめします。

その方法については、下記の関連記事を参考にしてください。

【関連記事】

元気に暮らすための不要なものを溜め込まない体づくり!

 

2023年芒種の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【バッファロー】【シカ】【コヨーテ】

 

自然界のものは、お互いが助け合って循環して生きています。

雨が降ることで大地が潤い、その水を太陽が水蒸気にして雲となり、また循環する。

これによって大地が肥えて、自然界のものが成長していきます。

あなたも、自然界の一部なので、この豊かさの循環の中で生きています。

しかし、どれだけ周りに豊かさや助けがあっても、ひとりで頑張り過ぎて閉じていたら受け取ることができません。

自分が足りないところは、勇気を持って人に頼れる強さを持ちましょう。

そうすることで、あなたの内側にある豊かさを循環して共存共栄することができます。

あなたは、時に神経が過敏になったり、不安になることで人に頼る勇気が出せないこともあるでしょう。

そんな時は、しっかりと体を休めて五感を癒すことで自分の内側の「気」を増やすことです。

そうすれば、失敗を恐れずに自らの気持ちに正直な行動となっていきます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(夏至)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、6/21(水)夏至にお届けします。

 

このような先人達の智慧である漢方を武器にすると、あなたは、あなた自身、家族やお客様の体質改善、病気の予防をお手伝いすることが出来ます。

しかし、漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。

それは、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。

漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、ぜひ下記から読んでください。

 

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藤巻 祥乃

すてらす代表 薬を売らない薬剤師、国際中医師、漢方エッセイストとして活動。講座では、本格的に漢方を学びたい主婦、会社員という一般の方から漢方でお客様の心も体もケアしたいセラピスト、薬剤師、歯科医師などの専門職の方に向けても専門的なアドバイス、サポートをしている。 「難しい漢方用語が翻訳でわかりやすい」「漢方は難しいと思っていたけど、わかり出すと面白くて使える!」というお声をいただいています。個人セッション・講座の受講者数は、延べ1000人を超える。

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