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夏の疲れ・秋バテ・空咳を癒す漢方養生|免疫力を整え乾燥対策も

2025年8月20日

この夏は、私自身も「なんだか疲れが抜けないな」と感じる日が多く、体の声に従って、意識的にたっぷり睡眠をとるようにしていました。

眠ることがこれほど体を修復してくれるのかと、改めて実感しています。

同じように、私の個人サポートのお客様や周りからも、最近、「疲れが取れない」「体調が崩れやすい」という声をよく聞きます。

もしかしたら、これを読んでいるあなたも、夏の疲れをまだ引きずっているのではないでしょうか。

漢方では、夏の疲れが改善されないまま、秋の気候の変化に順応できずに不調が現れることを「秋バテ」と捉えます。

気づかないうちに免疫力が落ち、風邪や空咳、乾燥による皮膚トラブルなどの不調につながってしまうこともあります。

 

夏の疲れと秋バテの関係

漢方では、大量に汗をかくと体を動かすエネルギーである「気」も一緒に流れ出てしまうと考えられています。

夏の暑さで「気」が不足すると、ただの夏バテにとどまらず、秋になってもだるさや疲労感が続く「秋バテ」へと繋がってしまいます。

特に、忙しさで交感神経優位の状態が続いていると、体の声が聞こえにくくなり、その反動で免疫力が落ち、風邪や感染症にかかりやすくなります。

もし、こんな時に風邪を引いてしまったら、「体からのサインを受け取るチャンス」と捉え、生活習慣を立て直すタイミングにしてみましょう!

 

免疫力が落ちたときのサイン

気の不足によって免疫力が低下すると、さまざまな不調が現れます。

  • 疲れがとれない、だるい
  • 食欲不振
  • 膀胱炎
  • 口内炎が治りにくい
  • 頭痛やめまいがおこる
  • カンジタ膣炎
  • 不正出血
  • むくみがひどくなる
  • 風邪やコロナなどの感染症に罹る
  • 蕁麻疹や湿疹などの皮膚トラブル
  • 月経周期の乱れ

 

特に注意が必要なのは、「風邪は治ったのに咳だけが残る」ケースです。

咳が長引くと体力を大きく消耗し、秋バテを悪化させてしまいます。

 

空咳と体内の乾燥の関係

肺は体の中で唯一、外界と直接つながっている臓腑です。

風邪で邪気と戦った後は熱によって潤いが失われやすく、さらに冷房の乾燥が重なることで体内はカラカラになってしまいます。

この「乾燥」が、秋に残る空咳や喉の不調の大きな原因です。

そんな時に風邪だからと、「葛根湯」を飲むのは要注意。

発汗作用で潤いをさらに奪ってしまい、咳が悪化することがあります。

乾燥対策を意識しながら、体に合った養生を選びましょう。

 

漢方で考える乾燥対策:肺を潤す食材

空咳や秋バテが気になるときは、肺を潤す食材を積極的に取り入れることがおすすめです。

  • 蓮根、大根、白きくらげ、ゆり根、蕪、豚肉
  • 松の実、白ごま、アーモンド
  • 豆腐、豆乳
  • 梅、レモンの蜂蜜漬け

 

さらに、旬の「梨」は大活躍。

肺を潤し、体にこもった熱を冷ましてくれるため、秋の乾燥対策にぴったりです。

梨は涼性なので、胃腸が弱い方や冷え性の方は食べ方や量に気をつけてください。

また、早く元気を取り戻したい時には「ぶどう」もおすすめ。

気血を補い、疲労回復や免疫力アップにも役立ちます。

ただし、糖分が多いため食べ過ぎると太ります。

 

養生のポイント:夜の休養で免疫力を整える

秋バテや空咳を防ぐ最大の養生は「夜の休養」です。

夜は「陰液(血や津液)」が作られる時間。

陰の時間である夜、早めに休むことで体内の潤いも回復し、免疫力も整っていきます。

それでも、辛い咳の場合は、必要に応じて「肺を潤し気を補う漢方薬」をブースター的に使うのも効果的です。

食材だけでは追いつかない時に、回復をぐっと早めてくれることがあります。

私の経験では、西洋薬の咳止めを飲んでも「眠いだけで咳が止まらない」というケースが少なくありません。

だからこそ、自分の体に耳を澄ませ、その声に合わせた養生を選ぶことが大切です。

 

体の小さな声に耳を澄ませて

日中は交感神経が優位で、体の声が聞こえにくいものです。

だからこそ、朝の目覚めや家に帰ってホッとした時など、心が静かな瞬間に「子どもの話を聴くように」自分の体の声に耳を傾けてみてください。

「体に必要なものが自然と食べたくなる」

これは漢方カウンセリングでも、よくあることです。

体は本当に必要なものを、必ず教えてくれます。

あなた自身や大切なお客様の体の声に気づけるようになると、不調の原因が腑に落ち、自然とセルフケアにつながります。

漢方の知恵は、その小さな声を翻訳するための心強い武器なのです。

 

まとめ

夏の疲れや秋バテは、体内の「気」や「津液」の消耗から始まり、免疫力の低下や乾燥による空咳など、さまざまな不調へつながります。

肺を潤す食材を取り入れ、夜の休養で体を整えながら、体からの小さな声に耳を傾けてみてください。

漢方の養生を日々に活かすことで、季節の変わり目を元気に乗り越えられるはずです。

 

このような先人達の智慧である漢方を武器にすると、あなたは、あなた自身、家族やお客様の体質改善、病気の予防をお手伝いすることが出来ます。

しかし、漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。

それは、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。

漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、ぜひ下記から読んでください。

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藤巻 祥乃

薬剤師/国際中医師/本治スペシャリスト育成家/漢方エッセイストとして活動。 自身の繰り返し出来てしまう卵巣嚢腫を中医学で改善した経験から、漢方薬局で8年間お客様の健康をサポート。 2016年に「すてらす」を立ち上げ、延べ1,500人以上に本治ケアを指導。「薬を使う前にできること」「薬に頼らず整える力」を伝え、現在は医療者、セラピストに現場で活かせる弁証力・カウンセリング力を育成中。

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