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2025年寒露の漢方養生と自然界からのガイダンス

藤巻
寒露の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。

自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

寒露の漢方養生

寒露とは、10/8から霜降(10/23)までの期間。

晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことで、本格的な秋の始まりです。

露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、この時期、本来ならば、大気の状態が安定して清々しい秋晴れの日が多くなります。

 

 

でも、ここ数年は、通常の季節の変化のような動きをしなくなってきました。

そのため、秋という季節だからと「燥邪=体を潤す白い食材」と決まりきった季節の養生をアドバイスするより、もっと良いアドバイスの仕方があります。

それは、「お客様の体質に合わせた」養生をアドバイスすることです。

私たち人は、「天人合一」ですから、外側である季節や気候の影響を受けます。

しかし、不調の本当の原因は、その人の「体質の乱れ」にあるからです!

そのため、気候や季節の影響は引き金に過ぎず、体質が整っていれば外側からの影響に振り回されずにすみます。

 

 

それには、まずはその人の体質をしっかりと弁証できることが大切です。

しかし、既に一通り漢方の基礎や薬膳を学んだのに、お客様の不調の原因や体質が上手く見えてこない...ということもよくある話です。

そんなお悩みがある方は、下記の講座がおすすめです。

 

体質改善の必要性がしっかり伝わる!

漢方カウンセリングのための弁証講座

 

一方で、全ての人に該当することもあります。

それは、この時期に朝晩と日中の寒暖差が大きいことです。

この寒暖差により、どんな方も体内の「氣」の消耗が増えます。

私たちの体は、自分が意識しなくても体温を一定に保ってくれるホメオスタシス(恒常性)が働いていて、この働きを支えているのが体内の「氣」です。

そのため、寒暖差が大きいと知らず知らずのうちに体内の「氣」が消耗して、いつもより疲れやすくなったり、食後の眠気やむくみがひどくなることがあります。

 

 

また、体調が安定していた人も、この寒暖差により「氣」の消耗が起きることで以前に出ていた不調をぶり返したり、風邪、コロナ、インフルエンザなどの感染症に罹ってしまう方も増えます。

先週末、​厚生労働省は、インフルエンザが全国的な流行シーズンに入ったと発表しました。

そのため、感染症にかからないために寒暖差が大きいこの時期は、いつもより少し意識して丁寧に暮らすことで体内に「氣」を満たすことができます。

少し意識して丁寧に暮らすとは、いつも同じペースで生活をするのではなく、不調が出る前に体からの声(サイン)を受け取り、それに合わせてご自分を大切に扱うことです。

 

たとえば、朝晩の気温の低下で、くしゃみや鼻水が出だしたり、下半身の冷えやむくみを感じるようなら、体内に余分な水分を溜め込んで巡りが悪くなっているサイン。

 

 

そんな場合は、秋の心地よい気候を利用して呼吸を意識しながらウォーキングしたり、YouTubeで自分ができそうな有酸素運動を見つけてやってみるなど、意識して体を動かすことが大切。

そうすることで、体内の「氣」と「水」の巡りを調節したり、この時期の乾燥で弱くなる五臓の肺をケアすることができます。

また、お料理を作る時に、五味の中の「辛味」の食材である生姜、ニンニク、長ネギ、玉葱などを積極的に取り入れるのもおすすめです。

 

 

「辛味」は、体を温めることで体内の氣や血のめぐりを良くしたり、五臓の肺に働きかけて全身の「氣」と「水」の調整をしてくれます。

その結果、風邪、コロナ、インフルエンザなどの感染症やアレルギー性鼻炎の予防にも繋がります。

ただし、「辛味」の食材は、今、空咳、便秘がち、皮膚トラブルなどの症状が出てきている方には向いていないので、ご注意ください。

この空咳、便秘がち、皮膚トラブルなどの症状は、体内の陰液(血や水)が不足してくると出てくる秋の不調です。

夏の暑さで消耗した体内の陰液が回復しないまま、外側の乾燥の影響を受けると体内の陰陽のバランスが大きく崩れてしまいます。

そのため、もともと体内の「血」や「水」である陰が少ない体質の人や更年期世代が秋になってよく起こる不調です。

 

このように人それぞれ体質が違うので、季節から受ける影響も違い、養生の方法も異なります。

体からの声(サイン)を受け取り、季節と調和して快適に暮らすことも漢方を武器にすると出来ます。

つまり、漢方を武器にすると、決まりきった季節の養生を使うのではなく、その人の体の状態に合わせた最適なケアの方法が導き出せます!

漢方を武器にしたいけど、上手く使えないという方は、まずは下記から読んでください。

 

また、好きな時間に学べる漢方動画講座の日常の不調から学ぶシリーズもご活用いただけます。

日常の不調から学ぶシリーズは、季節の養生を知るだけでなく、漢方の基礎を学んだ人が実際の不調のメカニズムと養生を知って漢方を武器にするための動画講座です。

今、この時期に出やすい不調からおすすめをご紹介します。

 

【好きな時間に学べる漢方動画講座】

・体重が増えてしまい、体内の不要なものをデトックスしたい方は、「発陳編」

・最近、寝つきが悪い、眠りが浅い、何だか寝ても疲れが抜けない方は、「蕃秀編」

・空咳、便秘がち、寝つきが悪い、皮膚トラブル、アレルギー性鼻炎などが出てきた方は、「容平編」

・急に帯状疱疹になった、不正出血が起こったなど、年齢による体調の変化を感じる方は、こちら。「閉臓編」

 

それぞれの動画講座は、難しい漢方の言葉を一般の人でもわかるように、すてらすの特徴である「翻訳」を使って実践的な漢方の智慧をお伝えしています。

そのため、漢方でお客様の健康をサポートしているセラピストや医療者からも「こんな言い回しをしたら、わかりやすいんだ!」という嬉しいご感想をたくさん頂いています。

漢方の基礎をブラッシュアップしてお客様の健康をサポートしたい方にもおすすめです。

 

それぞれの詳細については、下記からご確認ください。

 

2025年寒露の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【イヌ】【ハミングバード】【ヘビ】

 

もし今、心がざわつくなら、「他人の言葉にばかり気を取られて、自分の内側の声を置き去りにしていない?」という合図かもしれません。

寒露のこの時期は、季節がぐっと深まっていくように、私たちの心も「より自分の中心へと深まること」が求められています。

正解は、ひとつではありません。

立場や状況が違えば、いくつもの正解があるものです。

だからこそ大切なのは、「自分にとっての正解」を選ぶこと。

それは誰かの承認ではなく、あなたの胸の奥にある純粋な喜びに従うことです。

その選択をした瞬間から心と身体は自然に整い、エネルギーが巡り出します。

そして不思議なことに、あなたが喜びを選ぶことで、その喜びは必ず周りの人へも広がっていきます。

だから今こそ、小さなことからでいいので、「私はこれを選ぶ」と自分に許可を出してみてください。

その一歩が寒露の澄んだ空気のように、あなたの未来を凛と明るく照らしてくれます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(霜降)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、10/23(木)霜降にお届けします。

 

このような先人達の智慧である漢方を武器にすると、あなたは、あなた自身、家族やお客様の体質改善、病気の予防をお手伝いすることが出来ます。

しかし、漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。

それは、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。

漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、ぜひ下記から読んでください。

 

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藤巻 祥乃

薬剤師/国際中医師/本治スペシャリスト育成家/漢方エッセイストとして活動。 自身の繰り返し出来てしまう卵巣嚢腫を中医学で改善した経験から、漢方薬局で8年間お客様の健康をサポート。 2016年に「すてらす」を立ち上げ、延べ1,500人以上に本治ケアを指導。「薬を使う前にできること」「薬に頼らず整える力」を伝え、現在は医療者、セラピストに現場で活かせる弁証力・カウンセリング力を育成中。

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