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2025年霜降の漢方養生と自然界からのガイダンス

藤巻
霜降の時期に健やかに豊かに暮らすための漢方の養生をお伝えします。

自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。

 

霜降の漢方養生

霜降とは、10/23から立冬(11/7)までの期間。

秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃です。

 

気温がだいたい3℃以下になると、霜が降りると言われています。

朝晩の冷え込みが厳しくなり、山では紅葉が見頃になります。

そこで秋が深まり冷えが進むこの時期は、寒さに順応するために体内の「氣」の消耗が大きく、疲れやすくなったり、感染症に罹りやすくなります。

また、湿度がグッと下がり、外の乾燥によって体内の陰液(血と水)が不足してくると、のどの痛みや咳が出たり、体の痒みや湿疹など皮膚トラブルが出やすくなる。

しかも、身体の潤いである陰が足りなくなると、陰陽のバランスが崩れてしまい、身体だけにとどまらずにイライラや不安感など心の不調にも発展します。

そのため、10/20から始まった秋の土用と重なる霜降は、私たちの身体が秋から冬へスムーズに移行するために冬支度をする時期です。

 

 

私たちは日々生活をしていると、自分では気がつかないうちに不要なものを溜め込みます。

これは、パソコンを使っていると、いろいろなゴミがついて動きが悪くなるのと同じ状態。

そんな時は、パソコンでは、デフラグ(最適化)します。

これと同じように、人にとってのデフラグ(最適化)に適した時期は、季節と季節を繋ぐ「土用」の期間。

特に秋の土用と重なるこの時期は、日常の中でいつの間にかやってしまっている不要な習慣に気づき、心と身体を本来の状態にリセットして体内の「氣」の無駄使いを点検することが大切。

 

例えば、

・いつの間にか、夜更かしになっているとか

・毎日同じようなものを食べてしまい依存状態になっているなど。

それに気づいてリセットすることで、体内の構成成分である「気血水」の無駄使いを無くすことができます。

これは、まるでお風呂にお湯を貯める時に、ちゃんと栓がしまっているか点検するようなものです。

人は、なかなかお湯が貯まらないと、ついつい足すお湯の量を増やそうとします。

これと同じで、私たちは、なかなか体が整わない場合、ついつい体にいいと言われる食材やサプリを増やそうとしてしまいます。

しかし、実は栓がちゃんと閉まっていない事に気づかず、無駄に漏れてしまっていることの方が多い。

だから、今のあなたにとって不要なことを削ぎ落す点検が大切。

そうすることが、これからますます冷えと乾燥が進む次の季節である冬も、元気に過ごすための冬支度になります。

もちろん、この最適化によって心と身体が整うことで、乾燥で流行る風邪、コロナ、インフルエンザなどの感染症予防にも繋がります。

最近、インフルエンザや胃腸炎が流行り出しているようですね!

私は多くの人が「薬での対症療法」から「予防」へと、多くの人の意識が変わることを願っています。

漢方では、まだ病気の段階でなくても、「疲れた」「眠い」「だるい」などの症状や不調というサインが出たら、その原因となっている体質の乱れを起こす生活習慣や心の持ち方を改善していきます。

つまり、病気に発展する前の未然の段階で病気を防ぐ「未病先防(みびょうせんぼう)」です。

ぜひ漢方で考える冬支度について、下記の記事も参考にしてください。

 

・なぜ土用に最適化が必要なのか
・なぜ最適化すると、感染症予防にもなるのか
・どのように最適化すればいいのか

漢方を武器にすることで、これらの意味がしっかり理解できます。

そうすることで、実際の生活に活用したり、お客様をサポートすることができます。

​しかも、漢方を武器にすることは自然界の法則に沿って暮らすことに繋がり、健康だけでなく日常が豊かになります。

ぜひ、あなたも、漢方を武器にして日常を豊かにしてください。

 

2025年霜降の
自然界からのガイダンス

自然界と繋いでくれたアニマル達

【カメ】【ヘビ】【ホーク(鷹)】

 

風が冷たく澄み、木々が静かに葉を落とす頃。

自然界は「止まる」ためでなく、「整える」ために動きをゆるめています。

あなたの内側も、同じリズムの中にあります。

もしかしたら、あなたは少し急ぎすぎているのかもしれません。

早く進もうとするほど「氣」が頭に昇り、本当に大切なものが見えなくなってしまう。

でも、霜が降りるように、変化は静かに訪れるものです。

焦らず、一息ついてください。

「今のままで十分」という瞬間を味わうことで心は再び広がり、「氣」は静かに巡り始めます。

そして、その静けさの中から小さな「新しい動き」をひとつ起こしてみてください。

たとえば、いつも後回しにしていたことに着手する。

いつもと違う選択をしてみる。

その一歩が思考の枠をやわらかくほどき、古い自分のパターンから抜け出す扉を開きます。

急がなくていい。

変化は、あなたの準備が整ったときに自然と訪れます。

どうぞ、自分のリズムを信じてください。

その静けさの中で、あなたの内に眠る力がそっと息を吹き返していきます。

 

以上が自然界からのガイダンスです。

ぜひ、次の節気(立冬)まで意識してみてください。

次回の「自然界からのガイダンス」は、11/7(金)立冬にお届けします。

 

このような先人達の智慧である漢方を武器にすると、あなたは、あなた自身、家族やお客様の体質改善、病気の予防をお手伝いすることが出来ます。

しかし、漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。

それは、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。

漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1500名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。

漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、ぜひ下記から読んでください。

 

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藤巻 祥乃

薬剤師/国際中医師/本治スペシャリスト育成家/漢方エッセイストとして活動。 自身の繰り返し出来てしまう卵巣嚢腫を中医学で改善した経験から、漢方薬局で8年間お客様の健康をサポート。 2016年に「すてらす」を立ち上げ、延べ1,500人以上に本治ケアを指導。「薬を使う前にできること」「薬に頼らず整える力」を伝え、現在は医療者、セラピストに現場で活かせる弁証力・カウンセリング力を育成中。

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