自然界からのガイダンスとは、メディスンカードを使って私が自然界と対話して受け取ったもので、心を整えるための内観ツールです。
立冬の漢方養生
立冬とは、11/7から小雪(11/22)までの期間。
漢方では、この立冬からの3か月間を冬と捉え、少しずつ秋の養生から冬の養生に切り替えていきます。
冬の3か月は、外側の陰の「氣」が徐々に強くなり、寒邪の侵入で身体が冷える季節。
しかし、地域によっては、この立冬の段階では日中の気温がまだ20℃前後あり、薄いシャツだけでも過ごせる暖かい気候です。
そんな中で自然界は、紅葉という現象で私たちに美しさだけでなく、「ある事」を気づかせてくれます。
それは、「朝晩と日中の寒暖差」です。
木々の色づきには寒暖差が必要なので、街中で紅葉しているということは、生活の中でしっかりと朝晩が冷えている証拠。
日中の暖かさにだまされて、うっかり体を冷やさないようにご注意ください。
なぜかというと、冷えは万病のもとだからです。
あなたは、「なぜ体を冷やしてはいけないのか」その理由を知っていますか?
漢方では、ちゃんと自然界の法則や原理原則を使ってそのことを説明しています。
【詳しくは下記の記事】
そこで、冬の養生は、寒さから身を守るために「氣」の消耗を抑えて、体の奥に収納、貯蓄しておくことが大切です。
「氣」の消耗を抑えるために自然界では、植物が葉を落としたり、動物は冬眠します。
私たち人は、動物のように冬眠しないかわりに、冬に陽である「氣」を食べ物や呼吸で積極的に摂る必要があります。
また、暖かい時期より活動を少し抑えてゆったりと過ごすことで、体内に「氣」を満たしておく必要もあります。
この冬の養生を漢方では、「閉臓」といい、体内の陽である「氣」を外に漏らさないように臓器や汗腺を閉じます。
また、漢方では、冬は五臓の「腎」と関係性が深い季節。
漢方の五臓の「腎」とは、西洋医学でいう「腎臓」と同じではありません。
そのため、漢方では五臓の「腎」のことを腎臓とは言わないんです。
五臓の「腎」は、冷えにとても弱い臓器なので、外側から冷やされる冬はしっかりとケアすることが大切。
だから、冬の養生は「補腎(ほじん)」が中心になります。
冬の養生「補腎」のポイント
- 1)寒い冬は、体温維持に氣の消耗が大きいため、活動のし過ぎに注意する
- 2)五臓の「腎」は冷えに弱いので、湯船でしっかりと浸かり、内臓を温める
- 3)過労を溜めないように、いつも以上に睡眠時間を大切に扱う
- 4)思考を止める静かな時間を作る
- 5)「腎」を補うおすすめ食材
白菜、山芋、長芋、キャベツ、胡桃、黒い食材(黒豆、黒ゴマ、ヒジキ、昆布など)、栗、ブロッコリー、鰻、スッポン、海老、鮑、鰹、鯛、鶏肉、豚肉、松の実、もち米、豆腐(豆乳) など
五臓の「腎」は、西洋医学の腎臓の機能に加え、生命力の源である「精」を貯蔵して生殖機能、ホルモン分泌などの働きも担っています。
そのため、寒くなる冬を丁寧に養生することは、感染症の原因である寒邪の侵入を防ぐだけでなく、自然界でいう「種を守る」=「生命力を養う」ことにも繋がります。
自然界で「種」がしっかりしていれば、翌年もきれいな花が咲きます。
私たち人にとっては、冬の養生を大切にすることは生命力を養い、元気で美しく歳を重ねるエイジングケアに繋がります。
漢方でエイジングケアというと、一般的に「補腎」が有名です。
しかし、私は、更年期である自分の実体験から補腎以外にも重要なポイントがあることに気づきました。
そのことを自分自身や実際に私がサポートしているお客様にも実践してもらって効果を実感しています。
そんな実体験から気づいた更年期の健康サポートを詳しく下記でお話しています。
好きな時間に学べる漢方動画講座
<女性ホルモンと更年期>
「人が美しく見える」とは、自分の体質を知って自分を丁寧に扱える人。
それは、他人と比較したり、多くの情報に翻弄されるのではなく、自分に合った心と身体の整え方を知って実践することです。
そうすることで、その人の生命エネルギーである「氣」がイキイキと溢れ出し、本来の美しさが輝くから外側からもきれいに見えます。
2024年立冬の
自然界からのガイダンス
自然界と繋いでくれたアニマル達
【イルカ】【スネーク(蛇)】【クモ】
あなたは、忙しさや日々のストレスで、つい体に力が入り、深く息をすることを忘れてしまっていませんか?
実は、深い呼吸ができていないと、エネルギーの源である「氣」が不足し、疲れやすくなってしまいます。
また、体の隅々まで栄養や水分が行き渡りにくくなり、代謝が滞って心と身体に重さを感じるかもしれません。
もし「うまくいかないな」と感じることがあれば、それはもしかしたら、自分の中にある古い考え方や思い込みが原因で、心が自由に動けない状態かもしれません。
自然界は絶え間なく変化しながらも、陰と陽のバランスを保っています。
そのリズムに体を合わせることで、心も身体も自然に調和し、バランスが整っていきます。
この調和が心の「調律」です。
体内の「気・血・水」のバランスが取れると、心も穏やかに、そして本来の自分に戻ることができます。
こうして心と身体が調和すると、自分の気持ちに正直に誠実に行動できるようになり、自然と自分自身や周囲との関係も円滑になり、少しずつ豊かで穏やかなものになっていきます。
以上が自然界からのガイダンスです。
ぜひ、次の節気(小雪)まで意識してみてください。
次回の「自然界からのガイダンス」は、11/22(金)小雪にお届けします。
このような先人達の智慧である漢方を武器にすると、あなたは、あなた自身、家族やお客様の体質改善、病気の予防をお手伝いすることが出来ます。
しかし、漢方を学んだけど、上手く使えないという話をよく聞きます。
それは、漢方を使いこなすための「ある方法」を知らないからです。
漢方薬局で、のべ500人を超える患者さんを治療してきて、独立後1000名以上のお客様をサポートしている薬剤師で国際中医師の藤巻祥乃が発見したその秘密を下記で教えています。
漢方を使いこなして健康をサポートしたい方、自分や家族に活用して幸せに暮らしたい方は、ぜひ下記から読んでください。